ringod氏は悪くない〜トラックバック考〜
2008年02月14日12:36
ringodという方のブログがトラックバック(以下トラバ)をたくさんのブログに送っていたということで、スパムなのかどうなのか?と物議を醸し出しています。
だけど、ringod氏の行為をスパムとレッテル貼りして叩く必要はないでしょう。中学生が同じ事をやっていたとしたらどうしますか?初回の失敗でいきなり叩きますか?
ここは、優しく教えるべきところだろ!!と思います。

そういう私もたぶん、ringod氏のトラバを消した事があるような(^^;
まあ、デリケートな問題なので、そういうこともあります。間違ってトラバを消すこともあります。人間だもの。
だけど、その背景にはスパムとの戦いの歴史があるわけで、弁解めいた事も言わせて下さい。

そういうわけで、高々ブログ歴3年半の初心者の私ですが、トラックバックに関して知ってる事を洗いざらい優しく教えさせていただきます。


1.トラックバックって何?
2.トラックバックの裏歴史〜スパマーの道具にされて〜
3.ringod氏の悲劇



第1章=トラックバックって何?=

トラックバックって、何か。
ブログから他のブログに送信できるお手紙みたいなもの、と思って下さい。

どのようにして送られるかといいますと、トラバを送信するブログのサーバーを経由して送られます。

ですから、コメントと違って、送った人の「IPアドレス」という情報が知られることがありません。それがコメントとの大きな違いです。
このため、最近ではトラックバックの概要を使って、コメントの代わりにトラックバックを送信する人がいます。
(参考記事)
トラックバックの送り方
ライブドアブログへお詫び

また、お手紙の中には、送信元のブログへの「リンク」があるのです。
リンクは「どこでもドア」みたいなもので、トラックバックを受け取ったブログから、送信元のブログへ訪問者を送り込む文字通り「ドア」の役目を果たしてくれます。
それから、送信元へのリンクが増えるということは、送信元の「被リンク」が増える事になり、検索エンジンの検索順位の表示に有利に働くといわれています。
(最近はノーフォロータグというものが導入されているブログが増え、検索順位を上げる効果に関してはあまり無いかもしれません。)

という事は、「送信元」に、いい事尽くめなのです

受け取った側からしてみれば、どこでもドアは設置されるわ、検索順位は自分だけ上げられるわ、迷惑な事、この上ありません。
ですから、せめて送信する記事にトラックバックを受け取るブログのリンクを貼れよ、という話になるわけです。

トラックバックを受け取るブログの記事を読み、言及してリンクを貼り(これを言及リンクと言う)、記事を読んだ事で生まれた感情なり思考プロセスを記事にしたためて、トラックバックを送信する、それが一番トラブルが少ないトラバの使い方だと思います。
しかし、それは個人個人考え方が違うので、一概にそれがトラバのあるべき姿だとは言い切れません。

これは言わば文化の違いなのです。
昔から議論されています。
(参考)
そのトラバに愛はあるのかい?


それから、話は変わりますが、リファラってご存知でしょうか。

アクセス解析を見ると、HTTP_REFERERというのがあるんです。その人がどこから来たか?という情報で、いわゆるリンク元です。
リファラ=リンク元 と思ってもらってもそんなに間違いではないと思います。

リファラ

トラバをするということは、他のブログに自分のブログへの「どこでもドア」を設置するようなものですから、トラバした先が自分のブログへのリンク元となるわけです。ややこしいなこりゃ。

リファラを飛ばす、と言うのはそういうところから来ています。



第2章=トラックバックの裏歴史〜スパマーの道具にされて〜=

トラバと言うのは、トラブルバックの略かと思うくらい、ブログの鬼門です。
私も幾度と無くトラブルを起こしました。
初心者の方は言及リンクと、自分の言葉で綴ったコメントを添えて、トラバを送られる事をおすすめします。

しかし、そういうことはどこ吹く風、自分が儲かれば全然オッケーと言う方も中にはいらっしゃるのです。
スパム行為を確信を持って行う方々(スパマー)です。
(参考)
初心者のためのスパム入門

トラックバックの歴史は、スパマーとブロガーとの戦いの歴史と思ってもらってもいいかもしれません。

トラックバックの大量送信は以前からあります。
あるトラックバックスパムの結末


最近増えているスパムの例を挙げますと、プログラムなどでブログをどんどん作るスパムブログ、略して、スプログです。スプログは同じようなキーワードで、記事を集めたりする事で一見スパムには見えないように偽装されている事が多くなってきています。
「〜について調べてみました!」とかいう記事に同じようなキーワードの記事が集められていますが、関連があるようでまるで関連が無い記事が集められてたりします。

例えば、Yahoo!の検索エンジンのペナルティの事について語っていたら、お笑いコンビペナルティの記事とごちゃ混ぜにされていたり。

ロボットで記事を集めるだけならまだしも、トラックバックまで送ってきやがった、しかも自分のトラックバック欄は閉じてる!ということでブロガーの怒りに火がついたりするわけです。
ブロガーはそういうブログからのトラバを日々削除させられたりするわけです。
ワンクリック詐欺などがあるこのご時世、放置するのも考え物ですし。


スプログの歴史は古く、海外ではかなり昔から問題となっていたものですが、日本でも、ひとつのIDで複数のブログが作れるSeesaaBlogがそのターゲットとなりました。
SeesaaBlogで多くのスプログが作成され、SeesaaBlogの新規ブログ作成の際には、CAPTCHAが導入されました。
(参考)
Seesaaブログの受難

有名なブログだけの話かと思っていたら、最近では当サイトのような弱小ブログまでもネタにされるようなり、身近に脅威を感じています。
Yahoo!で自分のサイトのタイトルをブログ検索したり、テクノラティで自分のサイトのURLを検索したりすれば、スプログの一つや二つはすぐに見つかると思います。

最近では、どこまでがスプログなのか判断に困ります。そういうブログから送られてきたトラバは、正直その時の気分によって削除基準がぶれる事もあります

スパムの定義は限りなく微妙です。
個人個人のブロガーの心の中に、それぞれのスパム像があると思います。
戦ってきた歴史、どれだけスパムの事を知っているかによってもそれは変わってくると思います。


第3章=ringod氏の悲劇=

今回、ringod氏がやっていた事に関して、まとめてみます。

ringod氏は「Webアプリを作ろう」という名前で、はてなダイアリーで記事を収集していました。収集した記事の中で自分が大事だと思う部分を引用し、手動で一つ一つの記事を作っていたのです。時にその数は膨大なものとなり、結果として脈絡の無い記事が集まっていたのかもしれません。
また、「Webアプリを作ろう」というタイトルと、かけ離れたモノになっていたのかもしれません。
(その後、ringod氏は他の方からの意見を受け入れ、「Webアプリを作ろう」→「Web技術系クリップ」とブログを改名されました。)

しかも、はてなダイアリーは自動トラックバックという機能がデフォルトでオンになっており、記事の中にリンクが貼ってあるブログへは自動でトラックバックが送られます。(これはWordPressだったか、Movable Typeだったかにもある機能で、はてなダイアリーだけの機能ではありませんけども。)
結果、集めた記事全てに自動でトラックバックがなされていたというわけです。

(参考)
私のブログのブクマコメでスパムと言われました。 − 人力検索はてな
2/12 お知らせ -- 意見募集します。 − Web技術系クリップ

私もかすかにそういうトラバを削除したような記憶があるような、ないような。


だけど、ringod氏に聞きたい。
ここまでもし読んでくださったのなら、結果的にあなたがやってしまっていた事と、世にあふれ返っているスプログと違いがわかりますか?

私には、判断がかなり難しいです。
同じようなトラバを送ってこられても、たぶん違いがわからない。
たぶん高確率に消しちゃうかも。ロボットで自動で作られたスプログとあなたが手動で引用部分を探して苦労して作っていたブログの差を見つけるのが限りなく難しい。

結局、スプログの存在を知り、それと混同されないようにしないといけないと思うのですが、それは初心者にはかなり難しい話です。
ringod氏はWebの事をわりと詳しい方みたいなので、気づくのが早かったのかもしれませんが、もっと気づくのが遅い人も出てくる可能性もあると思います。

知らず知らずのうちに自分に向けられる負の感情がネットに渦巻いている。
それは怖い話です。

悪気が無かったringod氏には同情するし、批判を気にするなと言いたい。
そして、ringod氏を批判してる人には、もっと初心者の方にやさしくしようよと言いたい。
子供へのやさしい教育論とかにものすごく多くのはてブがついたりするんだけど、それをブログ初心者にも生かそうよと言いたい。

ネットには自分だけ良ければいいという確信的な悪意を持つスパマーの人たちがいて、今回ringod氏はそういう人たちの「とばっちり」を受けただけと思う。

そういうスパマーの人たちと一緒にするのはかわいそうだ。


はてなダイアリーの仕様ははてなのポリシーのようですし、それ自体が悪いとは思いません。
しかし、初心者の方にとっては、そのポリシーまで理解するのにはかなりの時間を要する、わかりにくい機能かもしれません。
(参考)
自動トラックバックははてならしさの所以か − jkondoの日記


そういうわけで、ringod氏。
あんまりまとまらないけど、いろいろ気にしないでまた頑張って下さい。
これではてなをキライになるのは、お門違いと思います。

いつも言ってるけど、敵は誰なのか、みんなによく考えて欲しい。






この記事へのコメント
もかり
トラバの件はさておきですが、
はてなダイアリーはこういう使い方もあるんですね。
一日のうちにどういう記事をみたというのが記録されていて、こういうサイトを見たんだなあ。というのがよくわかる気もします。「この日にこれを見た。」というのを記してあるわけですね。「ここでこれ食べた」と写真付きでブログを書いているのと同じようにも見えたりしました。
他の物を使ってもできるかもしれないですが、これはこれで面白いような気もしました。
この毎日集めたものを使って何か作れるとまた面白そう。

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どおも〜もかりさま。

その日読んだニュースを引用してクリップし、記事にして、RSSを再利用とかすると著作権が難しくなってきたりしないのか・・・と考えながらいつもドツボにはまる私です。

クリップはなるべく手軽にすばやく、そして、著作権などにも問題ない形でできるサービスをつった方が長続きするかもですね。

そうなるとソーシャルブックマークかなあ。
難しいです。