「APOZ」不正まん延のアフィリエイト市場に救世主!?
2008年04月03日13:20
あなたがアフィリエイトの広告主の立場だったら・・・。

例えば、資料請求1件成立につき500円の報酬を支払うアフィリエイト広告を出していたとします。しかし、この承認作業が実は大変だったりします。何より数が膨大であるこの承認作業を目視でやらないといけません。さらに、不正に多重請求している人が中には入っていたりするかもしれません。

アフィリエイトの広告主の苦労もわかる気がしますが、その苦労を解消すべく現れたサービスがあります。

APOZ(Affiliate Program Optimizer powered by Zakura)です。

不正行為がまん延するアフィリエイト市場に活気を取り戻したい − NBonline(日経ビジネス オンライン)
ザクラ、アフィリエイトプログラムのコスト低減と最適化サービス − CNET Japan



APOZを立ち上げたのは、フューチャーアーキテクトの社内ベンチャーZakura(ザクラ)です。
Zakuraカレンダー」という無料のソーシャルカレンダーサービスを2007年2月に開始しています。
Zakura自体が、当初アフィリエイトの広告主としてアフィリエイトの広告を出していたところ、悪質なパートナーによる不正な報酬を目的とした登録が相次いだとの事。
これを目視で弾くのは大変ということでシステムの開発に着手したというのがAPOZ誕生のきっかけとなったようです。


というわけで、APOZのサイトを見てみました。

APOZ


APOZ導入のメリットとして、4つのポイントが挙げられています。

1.コストの最小化
  不正なユーザー分の費用を削減できる
2.承認作業の自動化
  変量解析エンジンが自動で承認作業を行う
3.コンバージョンの最大化
  複数のASPを利用してもAPOZによる管理で手間が発生しない。
4.優良・不良パートナーの可視化
  ASPの垣根を越えて、優良・不良パートナーがわかる。


CNETの記事によれば、具体的な機能の内容と料金は下記のとおり。

 具体的な機能は、「多変量解析エンジン」での不正検知や成果情報自動判定機能、リファラー情報検知、ASPの一括管理、パートナー管理、レポート機能を用意した。価格は、初期費用(システム設定費用)が3万円で、月額利用料金(システム利用料金)が2万円。トランザクション費用は20%。08年末までに100社への販売を目指す。

料金はが高いのか安いのかは広告主じゃないのでわかりませんが、かなりお得そうな雰囲気です。


CNETの記事に載っていた驚くべき内容がもうひとつ。

ザクラは07年8月から約半年間、アフェリエイトプログラム展開企業十数社と共同で、アフィリエイトの最適な運用方法について検証していた。IPやクッキーなどのシステム重複を調査した結果、無料会員登録系サイトで平均30-50%、問い合わせや資料請求サイトで平均10-30%の不正登録が行われているという。個人の小遣い稼ぎを目的としたフリーメールアドレスを多数取得しての多重登録と、人件費が安い海外からの組織的な大量登録が原因と分析している。


ちょwww、不正多すぎ。
無料会員登録系サイトで平均30-50%
問い合わせや資料請求サイトで平均10-30%

これが全部無くなれば、
無料会員登録系サイトの広告主は平均30-50%のアフィリエイト広告コスト削減。
問い合わせや資料請求サイトの広告主は平均10-30%のアフィリエイト広告コスト削減。
ということになります。

恐ろしい割合の不正があったんですね・・・。


しかも、この2007年8月から半年間というところがミソです。
この中には、日本アフィリエイト・サービス協会が不正アフィリエイト・パートナーの情報を共同利用しはじめた2007年10月1日が含まれているわけです。

不正行為を行ったアフィリエイト・パートナーの情報の共同利用について − 日本アフィリエイト・サービス協会

2007年10月からとそれ以前までの不正請求の数の推移が非常に知りたいです。
日本アフィリエイト・サービス協会の情報の共同利用は不正に対して効果があったのか、もしくは、いたちごっこなのか。


ところで、APOZのようなサービスは不正も減って広告主の負担も減って良い事尽くめではないかと思われる方もいらっしゃるかと思います。

しかし、ASP側から見ると、ASPは広告主とパートナーの間で手数料をもらっているわけですから、広告主がコスト削減できてしまうと、その分ASP側がもらえる手数料は減る事になります
そのため、APOZは当初ASPに反感を買うのは得策でないと考えて、水面下で営業していたらしいです。


だけど、ASPは結果的に、今まで不正請求による報酬の手数料をもらってたことになるわけですから、不正請求の報酬が減る事に反感を持つのは、お門違いだと私は思います。

不正請求を取り締まれずに申し訳ありません、と言うのが筋ではないでしょうか。
そういう態度で広告主に臨まないと、広告主からの信頼をなくすと思います。
アフィリエイト自体の価値を自ら貶めてしまう事にも繋がると思います。
APOZのような企業と、むしろ連携して、不正ユーザーの撲滅に乗り出すことが長い目で見てASP自身を助ける事となると思います。

また、APOZには広告主との連携で得られた不正ユーザーの情報を、ASP側にどんどん開示して欲しいと思います
件の日本アフィリエイト・サービス協会とも連携して欲しいところですね。

それはAPOZ側から見れば短期的にマイナスな事かもしれませんが、このまま不正が増えて信頼が失墜しアフィリエイト業界全体が収縮してしまっては、APOZもASPも行き場を無くすと思います。
APOZが不正ユーザーの撲滅に大きな役割を果たせれば、情報の提供は、広告主からの大きな信頼となって帰って来ると思います。


不正行為がまん延するアフィリエイト市場に活気を取り戻したい」と語るAPOZ。
その活躍でアフィリエイト市場が活気あふれるものになるのか。
注目しています。





この記事へのコメント
yamaimon
afiliateおっさん。
すっかり忘れていましたが、不正パートナー情報の共有化ってありましたね。各ASPからも、連絡メールが届いていました。
その後、音沙汰がないってことは、おっさんが仰るように、イタチの感が否めませんね。たぶん、成果が上がっていれば、協会も「成果あったよ♪」って言ってくれるでしょうから。確かに、2007年10月1日マタギの結果を知りたいですね。
それにしても、不正請求が最大50%だと、広告主もやる気がなくなりますよね。この前の話じゃないけど、なら、アドセンスに乗り換えるかってなったら、今度はその不正請求系の情報商材のおかげで、広告が表示されない...まさにリングですよ。貞子ですね。


afiliate
どおも〜yamaimonさま。
そう、忘れ去られそうな情報共有化の話題。各ASPからメールが届きましたね。活動はその後どうなっているのか知りたいところです。
http://afiliate.livedoor.biz/archives/51024701.html
↑ブログの4割がスパムの話でも書いたんですが、私はいろんなところが連携して不正ユーザーを取り締まらないと状況は改善しないと思ってます。アフィリエイトサービス協会みたいなところに、その要になって欲しいんですけどね。
広告主がアフィリエイトに魅力を感じなくなったらおしまいですよね。アドセンスに行っても怪しい広告ばかりで上位に出れず。まさに、らせん、ループへと続きそうな不正とスパムの悪循環です。貞子怖いwww。

yamaimon
あと、不正請求であった場合でも、ASPには手数料が支払われているんですね。ある意味、これは‘最大50%’という値よりも驚きを隠せません。売買契約というか、委託契約というか、全く成立してないですよね。不正請求なら。あり得んのかなぁー。
私の感覚は、不正請求で広告主もASPにも収益が上がらないというものだったんですが、手数料が一定率なら、ASPは、「そんなの関係ねぇ!」状態ってことになりますね。

>日本アフィリエイト・サービス協会とも連携して欲しい

まさに、協会を名乗っていくなら、本来はAPOZより先に、このような可否の振り分けシステムを開発して、各ASPに導入を促す必要があったのでは?と思ってしまいます。

yamaimon
す、すいません。文章考えていたら、afiliateおっさんの返事が先に投稿されてしまいました(笑)。
とにもかくにも、各ASPには、APOZに負けないぐらいのシステムを構築して頂くか、あるいは、それが無理なら、APOZに特許使用料を支払ってでも、不正請求対策をお願いしたいものですね。
そもそも、広告主がAPOZのような企業のシステムを導入するのではなくて、おっさんがご指摘されているように、手数料による収益(←不正請求なら貰っちゃダメダメ!)が減少しても、ASP側が対策を練るべき事柄だったと私も考えます。
ひとつ根本的に疑問なのは、例えば私のサイトに資料請求系の広告を掲載していて、不幸にも第三者が、ここから不正請求した場合、APOZ的、ASP的には、私が不正リストに乗っちゃうんですかね?


ことごとく4月1日騙されまくったごろ太郎
ことごとく4月1日騙されまくったごろ太郎
2008年04月04日 09:09
5

大変勉強になりました。
以前からafiliateさんが力説されていましたが、ようやく理解できた気がします(遅いw)。
今の今までアフィリエイトでこれほど不正があるなんて考えてもみませんでした。
なんとめでたいヤツなんでしょう…ボク(T ^T)


afiliate
どおも〜yamaimonさま。

不正請求でも支払われると言うのはちょっと聞こえが悪いかもしれませんね。無料会員登録系サイトであれば平均30-50%の不正請求があったわけですが、今まで不正請求と認知されていなかったために広告主から報酬が支払われ、ASPは手数料を受け取っていたと思います。基本的に不正請求は報酬として承認されませんが、認知されていない不正請求がこれほどあるとは、誰も想像していなかったと思います。もちろん私も予想外のはるか先を行かれました。
日本アフィリエイトサービス協会はたぶん頑張っていると思うんですが、不正をする人があとを絶たないんだと思います。が、やっぱりこういうシステムはAPOZができる前に先手を打って作るべきだったのかなあとは思いますけども。

afiliate
yamaimonさま。

私は、APOZと日本アフィリエイトサービス協会が提携してお互いに情報を交換すべきだと思うのですよ。メソッドが違うので、それぞれに得られる情報が違うと思います。それを補う合うのが一番良いのではと思います。

また、APOZの判定の信頼性は長くなるので今回は割愛しましたが、間違って優良パートナーを不良パートナーと判定してしまう可能性もあるわけです。おかしな話ですが、それを日本アフィリエイトサービス協会のデータと照らし合わせて誤った判定は正して欲しいですね。APOZが広告主よりなので、日本アフィリエイトサービス協会はASPとパートナー側に立って欲しいと思います。

私のようにスパムを叩く記事ばかりを書いているサイトが資料請求の広告を出していると、不正請求の人が当サイトを敵視しして狙い撃ちし、当サイトを経由して不正請求を出して不良ユーザーに仕立て上げる事は可能だと思います。APOZにはそういう可能性も考慮して欲しいです。安易に優良・不良と判定せず、不正請求の判定をしっかり行って、優良・不良パートナーの判定は慎重に行って欲しいものです。

afiliate
どおも〜ごろ太郎さま。

エイプリルフールでは、失礼いたしました(笑)。

不正請求の多さは私もびっくりしました。まさかここまでとは思いませんでしたよ。私もおめでたいヤツです。かなり組織的にやっている人たちがいるみたいですね。しかもかなりの上級者のようです。

ASPやAPOZや日本アフィリエイトサービス協会に相当頑張ってもらわないとアフィリエイトは信頼を失って広告としてしぼんで行く可能性があると思います。
私も文章がイマイチうまくないのでうまく伝えきれてないのですが、これからものんびりこういう事を伝えていきたいと思います。

ぽん
ポイントサイトなどでちまちまお小遣い稼ぎしてますが、不正会員(と運営側が判断した)の大量処分など話題になってましたねぇ。
不正撲滅キャンペーンなどしてますし→http://www.jipc.jp/campaign/
でも、そこまで割合が多いとはw

確かに真面目にやっていると、お小遣いと言えるほどの額にもなりませんが、不正行為が蔓延している業界の未来が明るいとはとても思えませんからねぇ。
頑張って欲しいところです。

afiliate
どおも〜ぽんさま。

日本インターネットポイント協議会とかいうのもあるんですね。教えていただきありがとうございます。ここも深刻そうですね。不正を減らすためには、アフィリエイト業界もこういうとことも連携して行った方が良さそうだけどなあ。

このままだと未来は暗いと思いますが、うまくやれば何とかなると思うんですね。ただ、どこかだけが頑張るんじゃなくて、ブログサービス、ASP、ポイントサイトその他諸々が連携して行かないとうまく行かないと思います。

頑張って欲しいですね。