青少年のためのインターネット規制がすぐそこに
2008年04月04日16:28
携帯のフィルタリング問題で右往左往していたら、それよりもよっぽど早く、インターネット自体の規制が始まっちゃいそうです。

ネット規制を競う自民・民主・総務省 − 池田信夫 blog
日本の子供たちからインターネットが消える日 − osakana blog

私は携帯のフィルタリングはあった方がいいと言っていましたが(青少年向けフィルタリングはあった方が良いと思う)、それは知識が無かったための早合点だったと訂正させていただきたいと思います。

ホワイトリスト方式のフィルタリングが一部で適応されている携帯、ブラウザレベルでフィルタリングは可能なPC、それらを活用して、強化していく事で青少年を守って行けば良いんじゃないでしょうか。

なぜ、何が何でもインターネットを規制しようとするんでしょうか。
その情熱を年金とか、暫定税率の一般財源化とかに傾けてほしいものです。



確かにインターネットが犯罪に使われたり、学校裏サイトとかでいじめの温床になっていたりして、規制が緩い事に関しては問題もあると思います。

ただ、それは、各家庭とか学校、ネットカフェとかでPCのブラウザレベルの規制を強化するというのではダメなんでしょうか。ISPによっては、ISPレベルでの規制サービスもありますし。そういう今あるものを活用し強化を図ると。
携帯も、今あるホワイトリストの規制じゃダメなんでしょうか。

そういうものを強化していく事にした方が、失うコストや言論の自由は少ないと思うんですけども。

自民党と民主党との意見が対立した際には民主党には存在感を感じましたが、両者の思惑が合致した時には何の存在感も感じられませんね。致命的な法案がさくさく通っていく恐怖のようなものを感じます。


一体何が問題なのか、ちょっと私には難しすぎるので、池田信夫blogさまが引用されていた条文を元に自分用のメモとしてまとめてみます。


<青少年の健全な育成のためのインターネットの利用による青少年有害情報の閲覧の防止等に関する法律案(未定稿)の自分的まとめ>

■第2条の2
青少年に有害そうなものを規制しますよという話。解釈はどうにでも出来そう。

■第3条
ISPには青少年に悪いものをフィルタリングする義務を課す。

■第5条
携帯キャリアにもフィルタリングの義務を課す。

■第8条
パソコンメーカーにもフィルタリングソフトをインストールして販売する義務を課す。

■第9条
お偉いさんを決めて是正命令を出せるようにします。

■第10条
お偉いさんはISPに立ち入り検査が出来ます。

■第12条
ネットカフェにもフィルタリングの義務を課します。

■第19条
お偉いさんは委員会を設置できる。

■第31条
委員会は規則を制定できる。

■第32条
お偉いさんは紛争を解決をさせる一般社団法人又は一般財団法人を指定できる。

条文の上っ面だけをみると、ネットカフェとかでPCのブラウザレベルの規制をしたり、ISPレベルでの規制サービスの徹底を図るためなのかな、現状とそんなに変わらないのかなあ、なんて感じすらします。


しかし、osakana blogからの情報によると、印象が一変。

1. 内閣府に設置される少人数の青少年健全育成推進委員会(最大数5人)っていう組織が、インターネット上の全てのコンテンツについて、青少年に有害か無害かについての判断基準を作成します。ちなみにその基準へ異論を申し立てる方法はありません。(法案19条から31条)
2. 個人も含む全てのウェブサイトの管理者は、上記の有害コンテンツの基準に合致した場合、サイトを丸ごと未成年が入れない会員制にするか、フィルタリングソフトへ自らのサイトをフィルタ対象として申請することなどが、求められます。(3条1項)
3. 全てのISP、ASP事業者などには、有害コンテンツの削除やサービスの停止が求められ、従わない場合の罰則も設けられます。結果としてウェブコンテンツの削除は行われることになります。(3条)
4. 全てのPC・携帯電話について、国の基準に基づいたフィルタリングソフトウェアをプレインストール、あるいは、フィルタリングサービスに強制加入することが、PCメーカー(努力義務)及びキャリア(提供義務)に求められます。(5条、8条)


『ちなみにその基準へ異論を申し立てる方法はありません。』
基準を決められたら、終わりと。
それから基準を決めた後は、ISPやらメーカに「自腹で自分たちでフィルタリングしとけよ」って事でしょうか。実際にコンテンツ見て回ったりするコストを支払うのは誰なの?

そして、誰が膨大なインターネットのコンテンツを見てまわり、これが有害だと判断するんだろう。
当サイトとか適当にトップページだけ見られて、まるごと規制されそうです。
もう有害なコンテンツが入り混じっててめんどくさいから、ブログはまとめて規制しとけとかいう話になるかもしれませんね。


それから、

個人も含む全てのウェブサイトの管理者は、上記の有害コンテンツの基準に合致した場合、サイトを丸ごと未成年が入れない会員制にするか、フィルタリングソフトへ自らのサイトをフィルタ対象として申請することなどが、求められます。』

って言うのがすごいですね。
当サイトもフィルタリング申請しないといけないかなあ。


ISPやメーカーやネットカフェやらサイト管理者にとってみると、なんかとてつもないトンデモ法案っぽいんですけど、近日中に決定しちゃいそうですね。

なんかこれまでの日本のインターネットの出来事で一番の大事件のような気がするんですけど、注目度が低いのかなあ。

他のメディアは「どこ吹く風」であんまり報道すらしてないみたいですし。


この法案で守られる青少年も多いのかもしれません(そうだと思わなければやっていられません)が、奪われる自由や強いられる負担も多そうです。


私には何も出来ませんが、とりあえず知らない方にご報告まで。



<追記>

補足記事:青少年のための規制についての意見を見てみた