『FORTUNE・ARTERIAL』紅瀬桐葉(裏)ルート・2
2008年09月01日00:11
『FORTUNE ARTERIAL』紅瀬桐葉(裏)ルート・1

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『FORTUNE・ARTERIAL』紅瀬桐葉(裏)ルート・2

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オレと桐葉は海水浴場を後にして、再び珠津島商店街へと足を運んだ。

桐葉と一緒に、今日の晩飯を決めるために商店街をぶらぶらと歩く。
特に当ては無かった。

しばらくして、桐葉が一軒の店の前で足を止める。
店先の看板をじっと見つめていた。

「激辛ラーメン挑戦者求む。」

ああ。
桐葉の今日の夕食は、激辛ラーメンに決定したようだ。
一応、聞いてみる。

【孝平】「えっと、桐葉?これ食べたいの?」

【桐葉】「ええ。」

うなずく、桐葉。
あきらめた俺は、ラーメン屋の扉を開け、桐葉と一緒に中に入った。

【店員】「へい、らっしゃい!」

【孝平】「あのー、店先に出てた看板見たんですけど・・・。」

【店員】「激辛ラーメンですね。
20分以内に食べたら、無料ですよ。一緒に頼んだメニューも無料になる特典付き。
でも、少しでも残したら、5000円頂きます。
お兄ちゃん、挑戦するの?
でもね、彼女にいいカッコ見せようと思うんだったら止めといた方がいいよ。
辛すぎて、泣くヤツが多いからね。」

店員はニヤリと笑った。

【孝平】「いや、挑戦するのは彼女の方。俺はとんこつラーメン、紅しょうが抜き。」

【店員】「こっちの綺麗な姉ちゃんが挑戦するって?
止めといた方がいいけどなあ。俺はこう見えてフェミニストだから、気が引けるねえ。」

【孝平】「ちなみに・・・成功者は今まで何人くらいいるんですか?」

【店員】「始めて5ヶ月になるけど、今まで一人もいないよ。」

店員がまた、ニヤリと笑う。

【桐葉】「やるわ。一番辛いヤツをお願い。」

桐葉が爽やかにそう言って、微笑みながら店員を見据える。

店員が、カッと目を見開いた。

桐葉に挑戦状を叩きつけられ、職人魂に火が付いたようだ。
ああ、知いらないっと。

数分後、俺の前にとんこつラーメン紅しょうが抜き、桐葉の前に激辛ラーメンが置かれた。

桐葉のラーメン、スープが赤い。
いや、赤いと言うか黒いと言うか、これは何色と言えばいいのだろうか。
・・・マグマのようだ。
心配になり、桐葉をちらりと見る。
いつもと変わらない涼しげな表情だ。

【店員】「それじゃ、今から20分だ。」

ストップウォッチを片手に、店員が言う。
名物の激辛ラーメンの挑戦者がいるということで、ギャラリーが集まってきた。
「あの姉ちゃん泣くぞ。」とか「無理だよ、絶対。」とか「食えないに500円!」という声が聞こえる。

【店員】「用意!スタート!」

桐葉は軽く合掌してから、割り箸を華麗にぱちんと割り、まずは麺をすすった。

店員の目が光る。
ここでいきなり脱落する者も少なくないのだろう。店員の目がそう物語っている。

しかし、桐葉の表情は変わらない。

普通のラーメンを食べるように激辛ラーメンを平らげていく。
むせる事も無い。
レンゲでマグマのようなスープをすくって、飲む。
何一つよどみの無い動作。
店員は何が起こっているかわからないという表情で、桐葉を見つめていた。

ギャラリーから、「すげー!」「マジで!?」「俺なら死んでるよ!」という声があちこちで漏れる。

俺もしばし見とれていたが、冷めないうちにとんこつラーメン紅しょうが抜きを頂く事にした。この分なら、無料になるみたいだし、遠慮なく頂こう。

15分後。

オレと桐葉はそれぞれのラーメンを堪能した。
桐葉の合掌にあわせて、ギャラリーから歓声があがった。

【桐葉】「ごちそうさま。おいしかったわ。」

店員は、未だ夢心地のような表情だ。

【店員】「ちょ、ちょっと待ってくれ。」

店員は慌てて厨房に行き、何かしていた。
しばらくして、顔を真っ赤にして、汗を拭きながら戻ってきた。

【店員】「味付けは間違っていないみたいだ。姉ちゃん、化け物だな。」

桐葉に出したスープを自分で飲んで確認してたみたいだ。

【桐葉】「よく、言われるわ。」

桐葉は汗ひとつかかず涼しげに答え、店員に微笑んだ。



【孝平】「あー、結構、おいしかったな。」

【桐葉】「そうね、辛いだけじゃなくて、味もたぶん良かったと思うわ。」

【孝平】「桐葉を見てた店員の顔、面白かったよ。」

【桐葉】「ちょっと、気の毒だったかしら。」

【孝平】「激辛ラーメンを涼しげに食べる美女が見れたんだし、いいさ。」

他愛の無い会話をしながら、商店街を桐葉と歩く。

と、ちょうど飲み屋街に差し掛かった頃だ。
桐葉の歩みが止まった。

【孝平】「どうした?お腹痛くなったのか?」

【桐葉】「違う。アレが来た。」

桐葉の言うアレとは、強制睡眠だ。よりによって、このタイミングで来るのか。
俺は慌てて桐葉を抱きかかえて、タクシーを拾う。
桐葉をタクシーに乗せて、俺も乗り込んだ。

【孝平】「すみません。キャンプ場までお願いします。」

【運転手】「キャンプ場だね。キャンプ場のどのあたりに行ったら良いかな。」

【孝平】「あ、コテージを借りてるんで、そのあたりに。」

【運転手】「コテージね。じゃ、行きますよ。」

タクシーが動き出す。

商店街の光が徐々に遠くなる。
キャンプ場の近くは人通りも少ない。
よく考えると、少し心細い。

【運転手】「彼女さん、大丈夫?飲みすぎなんじゃないの?」

信号待ちの時、ルームミラー越しに桐葉を見た運転手がそう話しかけて来た。

【孝平】「そうなんです。ちょっと飲みすぎちゃって。止めたんですけど、嫌な事があったみたいで。」

【運転手】「そうかい。ガンガン飲みたくなる時ってあるからね。お兄ちゃん、彼女さんをしっかり慰めてあげないといけないね。」

意味深な発言にドキリとしながら、桐葉に心の中で謝った。
勝手に飲みすぎにしてごめん、と。

タクシーがコテージに到着した。
料金を支払い、桐葉をおんぶして、タクシーを降りた。

よろつきながら、コテージへと歩く。
コテージに入って、桐葉をベッドに寝かせた。

ふう。危ない、危ない。

眷属である桐葉には、避けられない強制睡眠。

一緒の大学に入ってからも、これまで何度か危ない場面があった。
何とか工夫してやり過ごしてきたけど、俺が何らかの事情で動けない時、桐葉一人で強制睡眠に入ってしまったら・・・。
病院にでも連れて行かれれば、桐葉の正体がバレて、大変な事になるかもしれない。

今はまだいいが、やがては俺も仕事をしないといけないだろう。
常に桐葉のそばにいるわけにもいかない。
桐葉を全力でサポートするのは俺の務めだと思って思っているが、サポートしきれなかった時が怖い。
これからの人生が、少し、不安だった。

桐葉が普通の人間だったら・・・。

望んではいけないと思いつつ、心のどこかでそう思う自分がいた。


ベッドに横たわる桐葉の頭をなでる。


俺が眷属になれれば・・・。
時の流れを気にせず、ずっと一緒に居てあげる事が出来れば、もう少し違う形の幸せがあるのかもしれない。

だが、桐葉が普通の人間になる方法も、俺が眷属になる方法も、俺にはわからない。

桐葉を普通の人間に戻す方法。
考えたり調べようとしたりしたが、見当も付かなかった。

ならば、瑛里華に懇願して、俺を眷族にしてもらうか?
いや。瑛里華は絶対に拒否するだろう。
そして、桐葉も絶対にそれを望まないだろう。

今までのように不安と向き合いながら、俺の寿命が尽きるまで、桐葉と一緒に暮らしていくしかないのだ。

それはわかっている。だが、何も出来ない自分が悔しかった。
限りなく、普通の人間である自分。
桐葉とのこれからの事を考える度に、いつも無力感を感じざるを得なかった。


桐葉は穏やかに眠っている。

この穏やかな時間が続くことを、今はただ、祈るだけだ。



いつの間にか、俺も眠っていたらしい。

目が覚めると、俺はベッドで寝ていた。
窓の外に見える景色が白みかけている。
昨日、はしゃぎすぎて疲れたのか、そのまま朝まで眠っていたようだ。

あれ?桐葉は?

ベッドにはいない。
部屋の中を見回すが、部屋の中にもいない。

トイレか?
コテージには、水洗トイレと簡易シャワーが付いている。
それぞれのドアをノックしてみるが、返事は無い。

【孝平】「桐葉。」

俺は桐葉の名前を呼んだ。

何回も見た悪夢のようだ。
気づくと、一緒に居たはずの桐葉がいない。
俺は桐葉を探し続けるが、桐葉は見つからない。
泣きながら、桐葉を呼ぶ。
だけど、桐葉はいない。
水中を彷徨うように、前に進むのも、もどかしい。
深い夢の中で、俺は、桐葉を探してもがき続ける・・・

夢を見てうなされた時は、桐葉が俺を起こしてくれて夢は覚める。
俺は安心して、桐葉を抱きしめる。
夢を見てうなされた時は、いつもそうだった。

だけど、今日は夢じゃない。

しっかりと目は覚めている。
桐葉と一緒に泊まったコテージで、目覚めたら桐葉が居なくなっていたのだ。

【孝平】「桐葉。」

もう一度、桐葉の名前を呼ぶ。

コテージのドアを開けた。

夜が明け、朝もやがコテージを包んでいた。
森が限りなく、深く感じられる。

【孝平】「桐葉!」

俺は叫んだ。
悪夢と現実の境界が曖昧になった森に向かって。
深い森に、俺の声がこだまする。

こだまが消えた後、絶望するくらいの静寂に森は再び包まれた。

一人でどこに消えたのだろう。

崖から落ちたりしていないだろうか。
交通事故にあったりしていないだろうか。

嫌な想像ばかりが頭の中によぎる。


【桐葉】「朝から何を叫んでいるのかしら。私はここよ。」

目の前の森から、朝もやを切り裂くように、不意に桐葉が現れた。

【孝平】「桐葉!」

俺は桐葉に駆け寄り、桐葉を抱きしめた。

気づいたら、頬に涙がつたってた。
俺はまるで、母親を見失ってた迷子だ。
恥ずかしくなって、慌てて、涙をぬぐう。

【桐葉】「大げさね。ちょっと散歩してただけよ。気持ち良さそうに眠ってたから、起こさなかったの。」

【孝平】「あのなあ。メモくらい置いとけよ。心配するだろ。
熊でも出たらどうするんだ?
悪いヤツに連れ去られたりとか。」

【桐葉】「心配ないわ。熊くらいなら、素手で倒せるから。」

冗談交じりなのか、本気なのかわからない口調で桐葉が言う。

【桐葉】「大体、携帯持ってるんだから、メールでもしたら?」

【孝平】「あ、そ、そうか。そ、そうだよな。」

自分の取り乱しぶりが恥ずかしくなって、俺は赤面した。
そして、ようやく、安心した。



今日はいよいよ同窓会だ。
午前中は、桐葉と珠津島商店街に買出しに行った。

本格的な買出しは他のメンバーが揃ってから、随時やる予定だ。
とりあえず、昼飯の買出しだが、素麺でも買う事にした。
茹でるだけだし、簡単だ。
俺と桐葉でも準備出来そうだということで意見が一致した。

キャンプ場のフロントでクーラーボックスを借りて、氷を詰め込んで、ジュースやお茶やスイカを買いこんだ。
思わず大荷物になり、二人で苦笑しながらタクシーで帰って来た。

桐葉と二人でかまどに火を熾し、鍋を火にかける。
ぐつぐつと煮立ってきたところで、素麺を大量に入れた。
煮あがったところで、氷水につける。
ざるにあげて、素麺の出来上がりだ。
かまどの前はさすがに暑い。滝のように汗をかいた。

コテージの前にある木のテーブルに、素麺を準備する。
テーブルは、森の木々が自然の日よけになっていて、そう暑くない。
時々スーッと風が吹くと、涼しいくらいだ。

【桐葉】「おつかれさま。こんなに働いたのは、生徒会以来かしら。」

桐葉がそう言って、ペットボトルのお茶を紙コップに注いでくれた。

【孝平】「ありがとう。」

お茶を飲み干す。
ああ、旨い。
大学に入ってからは特にサークル活動などはやっていない。
桐葉に言われるまで意識しなかったが、本当にこれほど汗をかいたのは久しぶりかもしれない。
ふと腕時計に目を落とすと、11時30分を少し過ぎていた。

ほっと一息ついたその時、車のエンジン音が聞こえ、聞き慣れたハイテンションの声が響いた。

【かなで】「おーい。こーへー。」

来た。かなでさんだ。
かなでさんがミニバンを運転している。
ハンドルを握りつつ、窓から身を乗り出して、ブンブン手を振っている。
隣の助手席には、陽菜がいる。陽菜はこっちを見て、ぺこっと笑顔で会釈した。

かなでさんが駐車場に車を停め、二人は車から降りてきた。
かなでさんは猛ダッシュだ。
後から陽菜があたふたと付いて来る。

【かなで】「おっすー、こーへー。きりきりー。元気にしてたかい?」

【孝平】「もちろん、元気。かなでさんも相変わらずで何より。」

桐葉もにっこりと微笑む。

【陽菜】「もー、おねーちゃん、置いてかないでよー。」

陽菜が息を整える。

【陽菜】「孝平君、紅瀬さん。久しぶり。」

【孝平】「陽菜、相変わらず苦労してるみたいだな。」

【陽菜】「うん、まあ、ね。」

【かなで】「君達、何か言ったかな。」

【孝平】「別に。な、陽菜。」

俺と陽菜は顔を見合わせて笑った。

久しぶりの面子でテーブルを囲んで座る。
学院時代のお茶会が懐かしい。

【孝平】「かなでさん。免許取ったんだ。」

【かなで】「うん、そーだよ。もちろん、一発合格なのだ。かなでお姉さんにかかれば、運転なんてちょちょいのちょいなのさ!」

【陽菜】「一緒に乗ってると・・・ちょっと、怖いんだけどね。」

小声でつぶやく陽菜。
強烈にわかる気がするぞ、陽菜。

【かなで】「今日はレンタカー借りてきたから、みんなで乗れるよ。
後で買出しに行こう!」

桐葉が二人にお茶を注いで差し出す。

【かなで】「ありがとう、きりきり。」

【陽菜】「頂くね、紅瀬さん。」

【桐葉】「どうぞ、ぬるくならないうちに。
お昼ごはん、まだでしょ。素麺茹でたから一緒に食べましょう。」

【かなで】「えー、昼ごはん手伝おうと思って早めに着たのにー。もう作っちゃったのー?。しかし、さすがは新婚さん、息がぴったり、仕事が早いですな。」

かなでさんがベタに冷やかす。
まだ結婚はしていませんよ、というお約束の返しをしているうちに、桐葉は頬を赤くしてベタに照れていた。

4人で素麺をすする。
冷えた素麺はおいしかった。
森の空気が食欲を増進させるのかもしれない。

【陽菜】「おいしいよ、孝平君、紅瀬さん。」

【かなで】「ホントホント、これならお店開けるよ。手打ち素麺『きりきり』。流行ると思うよー。」

【孝平】「いや、手打ちじゃないし、つゆも買ってきただけだし。」

【かなで】「そうご謙遜なさるな。これなら、免許皆伝じゃ。」

かなでさんの免許は限りなくハードルが低いらしい。
まあ、もらえるもんはもらっておこう。

【桐葉】「悠木先輩、悠木さん、おかわりたくさんあるわよ。作りすぎちゃったかもしれないから、たくさん食べてね。」

【かなで】「きりきりー。『悠木先輩』はちょっと頂けないなー。『かなで』って呼んでいいよ。」

よく考えると、歳は桐葉の方が230歳くらい年上だ。
先輩と言うのも可笑しいし、『かなで』でも問題ないような気もする。
かなでさんはそういう事は知らないけれども・・・。

【桐葉】「じゃあ・・・、かなでさん。おかわり、どおぞ。」

【かなで】「あんがと、きりきり。遠慮なく頂くね。」

ひとまず、「かなでさん」で落ち着いたみたいだ。



【孝平】「かなでさんは、学校の先生になるの?」

【かなで】「うん、そうだよー。日本一ノリの良いクラスを作るのが私の夢なのだ。」

どんだけハイテンションなクラスだ。

【陽菜】「孝平君は、将来どんな仕事を希望してるの?」

【孝平】「うーん、まだこれと言って考えた事もなかったなあ。」

【かなで】「養わないといけない人も居るし、早めに考えた方が良いんじゃなくて?」

そう言われて、ギクリとする。
確かに、そうだ。桐葉を支えていくには、とりあえず、俺が働いて稼がないといけない。
桐葉は強制睡眠があるから、外に働きに出すわけには行かないのだ。
まだ大学1年生とは言え、何も考えていない自分がやっぱりのんきなのだろう。
かなでさんは時々鋭い事を言うから、困る。

とりあえず、話を陽菜に振った。

【孝平】「陽菜は看護師の勉強、どう?」

【陽菜】「うん、やっぱり、思ってたより大変だよ。憶えなきゃいけないことが多いし。実習も結構早くから始まるし。私、注射が怖いんだよね。とても患者さんに注射するなんて出来なさそうなの。どうしよう、孝平君。」

【孝平】「どうしたもんかなあ。俺にも怖いものはあるからなあ。」

ちらっと桐葉を見る。

【桐葉】「あら、何が怖いのかしら。聞いておきたいものね。」

桐葉が腕組みして、白々しくそう言う。
こ、怖い。

【かなで】「なになに、こーへー、こーへーの怖いものって何?」

【孝平】「いや、一般論としてだね。やっぱり怖いものは、一人一人が乗り越えて行かなきゃいけない、頑張っていこうよ、という事さ。」

【かなで】「ふーん。」

【陽菜】「うん、そうだね。私、頑張る。孝平君も大変そうだけど、頑張って。」

陽菜が桐葉と俺を交互に見ながら、そう言った。
恐怖に耐える俺の気持ちが伝わったらしい。
お互い、それぞれの道で頑張っていこう、陽菜。



話が盛り上がっていると、一台のタクシーが駐車場に停まった。

司が降りてきた。続いて、もう一人降りる。翼ちゃんだ。

【かなで】「しばらく見なかったら・・・へーじが、分裂してる・・・。」

面白いので、俺は笑いをこらえて、少し説明するのを待つ事にした。



『FORTUNE・ARTERIAL』紅瀬桐葉(裏)ルート・3